11.24.2013

どうしたらデザイナーになれるのか

「どうしたらデザイナーになれるのか」という問合せを時々頂きます。
どうしたらデザイナーになれるんでしょうね!
「デザイナーになるまで絶対あきらめない」これが一番大切かもしれません。

ぼくは、映像制作、企画営業、何でも屋のデザイナーなど色々仕事をやってきて、
その結果、現在の活動をしています。日常業務の90%以上はデザイン以外の業務で、
営業、PR、新商品開発(資材手配、調整業務)、出荷業務、委託業務などをしています。

ぼくが好きなデザイナーのひとりに梅原 真さんという方がいますが、
「市場のおばちゃんが、気の利いた売り文句を、木の板に墨で描いた手書きのPOPは、最高のデザインだ」と冗談ではなく本気で言っていました。つまり、市場のおばちゃんは最高のデザイナーだと。ぼくもそう思います。
都庁で働いていた親戚のおじさんは、「なんで都の職員がデザイナーじゃないと言えるんだい、東京都のことを考え、運営する職員だって立派なデザイナーだろう」と。おっしゃる通りです。
でも、どうしたらデザイナーになれるか問合せしてきた方々に、
「そんなことを聞きたいんじゃないんですけど」と
言われそうなので、ちょっと真面目に答えますと。

専門学校に行って学ぶべきか、
予備校に通い美術大学への受験を目指すべきか、
考えるところだと思います。でもかなりお金の問題がありますよね。

ぼくは、大変有難いことに親からお金を頂き、予備校と美術大学に行くことができました。
予備校も美術大学へ行くのも大変なお金が必要です。
ぼくが、親の立場ならとても出せない大金です。

坊ちゃんじゃなきゃデザイナーになれないのか、ということですが、
そんなことはないと言いたいのですが、恵まれたぼく自身が何を言っても
説得力がなさそうです。

ただ時々有名なデザイナーが「絵が上手くなくてもデザイナーになれます」とか
言っているのを耳にしますが、ぼくはそうは思いません。それを言っているデザイナーだって
すごく絵が上手いし、ぼくは今まで絵が下手なデザイナーを見たことがありません。
(※ここで言う絵が下手、上手いとは、人にイメージが伝わる絵なのか、ということです。)
自分がイメージしている形を、その場で相手に絵を描いて説明したり、
デザインの下書きを手描きで描けなくては正直厳しいと思います。

ぼくは美術大学に入るためにデッサンや平面構成を
少なからず描きましたが、その努力の重要性をその時はあまり分かりませんでしたが、
今になるとすごくよい経験だったと思います。

全くお金のない方でもなんとか親戚の方にお願いしたり、働いて何とかお金を貯めて
一度学校に行くことをおすすめします。

デザインをする上で、何かを表現するための基礎力は、すごく重要だと思います。
まずは学校へ行き、そこで今まで知らなかったデザインの知識や表現を沢山得ることができると思いますし、何よりも、同じ志を持った素晴らしい仲間と出会うことができるかもしれません。

昔は、誰にも負けない努力をすれば、きっと道は開ける、と考えていましたが、
今は、努力もやり方次第ではゼロにもマイナスにもなってしまうと思っています。
努力してない人なんて、そうはいませんから。
何がしたいのか、どうしたらいいのか、必死に探し、正しい心と情熱と目標を持ち、
あなたがこの世界をハッピーにする素敵なものを発信するデザイナーになることを願っていますし、ぼくもこれからも必死にがんばります!