5.09.2014

NHKの街頭インタビューで

先日、NHKの街頭インタビューで「夢はありますか?」という問いに対して、「夢はないです」「お金がないです」「将来に希望が持てないです」「自分が生きるので精一杯です」と答えている方々を見ました。

「夢がない」
日本というとても恵まれた環境にいても「不景気」「リストラ」「格差社会」など、マイナスな雰囲気が社会を覆い、夢を抱いても、そのささやかな夢の芽が即座に摘まれ、はじめから「そんなのできっこない」と決めつけてしまう考え方が蔓延しているのかもしれません。そもそも最初からあきらめてしまう。それは、周りの人から「無理だ」「あきらめろ」「できない」と言われ、意気消沈してしまってるのかもしれません。それでも、どうか希望を抱き、夢を忘れず、まだいけると踏ん張り、あきらめない強い意志を持ってほしいと思います。

「お金がない」
そもそも日本は、世界全体と比べると大変高収入です。年収200万円以上の所得があれば、世界の約5%の富裕層に入ります。200万円以下で暮らす人は、世界の実に95%です。世界のほとんどの人は、年収200万円以下で暮らしています。
世界には今も、食べるもの、着る服、住む場所に困り、決して衛生的とは言えない生活を送っている人が本当にたくさんいます。それなのに日本人が「自分にはお金がない」と言うのは、あまりにも欲張りなようにも思います。

「将来に希望が持てない」
将来に希望が持てない理由を政治家や大人のせいにしすぎている感じもします。希望を作るのは一人一人だと思います。確かに地球は、刻々と環境破壊が進み、人口は爆発し、未来は食料問題が起こり、日本にはいつ終わるか全く分からない福島原発の事故処理の問題や、放射性廃棄物の10万年後の未来への押しつけの問題もあります。でも、そもそも希望とは、自分や、みんなで作り出すものだと思います。

「自分が生きるので精一杯」
もし、自分が日本に生まれたのであれば、それはとても幸運なことだと思います。家庭によっては、生活にとても余裕がなく、恵まれない場合もあるかと思います。それでも、日本には社会福祉という支援制度が充実していて、生活を改善するチャンスがあります。
日本でとても恵まれている生活を送っているにも関わらず、それに気づくこともできず、それに感謝やありがたみも見い出せず、生活しているとしたらそれはとても残念なことです。

日本人は自分を“中流”と言いますが、世界にとってみれば、世界のたった5%の超お金持ち層です。日本も一昔前は、テレビやお風呂や冷蔵庫や洗濯機は家庭にはなく、それらは大変な贅沢品でした。今では日本の家庭に当たり前にあるものでも、世界の人にとっては、今でも大変な贅沢品です。
しかも、ガス、水道、電気に困らず、食べたいものが簡単にすぐに手に入れることができる国は、世界中見てもかなり稀です。この国の人々が、自分たちは「夢がない」「お金がない」「将来に希望が持てない」と甘えていてはよくないと思います。

世界には、助けを求めている人がとてもたくさんいます。世界は、知識や知恵、技術を持ち、チャンスに恵まれた日本人を間違いなく必要としていると思います。

夢や希望を抱き、想像力を働かせ、まだいけると踏ん張り、あきらめない強い意志を持ち、前向きな気持ちを忘れず、頑張りたいものです。

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