9.24.2014

思い上がることなく

まだまだこれからの我々ですが、最近、会社を立ち上げたことや、スガイワールドの商品のことや、活動のことについて「すごいですね!」と言って頂けることが多くなりました。そう言って頂けることは本当にうれしいです。

でも「自分はすごい!」と思ってしまったら、それは思い上がりのなにものでもないと思っています。

自分がこうしてスガイワールドの活動をすることができるのは、支えて下さる皆様の存在があるからこそ。

スガイワールドは、全く無名なのにも関わらず、心よく商品の製造を協力してくれる工場の方々、それをお店に導入してくれるお店の方々、メディアに紹介してくれる方々、商品を手に取り、楽しんでくれる方々、いつも応援してくれる方々、本当にたくさんの方々の支えがなければ、絶対に成立するはずもなく、その方々の存在がなければ、一瞬にして、全く無意味な活動になってしまいます。

それから、日本に生まれ、何不自由のない暮らしをできていることや、自由に勉学に励むことができたからこそ。それは先祖や親のおかげです。

自由に勉強できる日本の環境は、実は世界でもかなり稀です。日本人のみんなが自由に勉強をできるようになったもの実は戦後からで、つい最近のことです。イギリスから中国に返還された香港では、中国の愛国教育を強制され、何十万の反対デモが起こりました。イスラム圏では、女性が教育を受けることができないのは当たり前です。アフリカでは食べる事でさえ難しい状況下で、子供の教育は二の次です。

ぼくのおばさんは、東京の品川でコンビニを経営しているのですが、先日、そのおばさんからこんな話を聞きました。「オリンピックのフィギア男子で金メダルを取った羽生選手はほんとすごいよ!何がすごいって、あんなに自分が活躍しているのに、自分がすごいんじゃなくて宮城の皆さんが自分を支えてくれたおかげだ、とあの若さで言えることだ。」と言ってました。
「ゆうちゃんもすごいよ!(ぼくは、おばさんに“ゆうちゃん”と呼ばれています)ゆうちゃんもすごいけど、自分がすごいだけじゃなく、回りのみんなの助けがあるからだからね!」と強く言っていました。

ぼくのじいちゃんも同じようなことを言っていました。「感謝だよ、感謝。いつでも感謝、感謝が大切だ。」あまりに言われるので、会社名を“株式会社感謝”にしようかなと思ったくらいでした。

正直、自分自身「感謝」をすることが、どれだけ大切なことなのか、まだまだ分かってはいないかもしれません。

今は、自分が活躍することがお世話になった方々への最大の恩返しだと考えています。

人は人に支えられてやっと立つことができる。思い上がることなく、感謝の気持ちを忘れずに、気を引き締めていきたいと思っています。

営業代行をお願いしない理由

弊社は、社員数2名の出来立てほやほやの小さな小さな新興企業です。それを知ってか知らずか、時々「営業代行します。」という営業を頂きます。

そもそも「営業代行」というサービスは成立するのでしょうか。もし成立したとしても、ぼくは、営業代行をお願いしようとは全く思いません。なぜなら、営業とは、会社のもっとも大切な業務であり、会社の顔であり、要であると思っているからです。

もし、会社の社長自身が営業をできなくなったら、社長を退いた方がいいとさえ思っています。年間売上げ何兆円企業の社長であっても、社長自身が会社の商品・サービスを売り込むトップセールスというものを行います。それは国を代表する首相であってもそうです。それができなくなったら、社長の仕事はできなくなったということだと思っています。

その肝心要の業務を代行してもらうことは、最も大切な業務を社外の人に任せてしまうこと。そのことによって、自社とお客様の直接の関係性はとても薄れてしまい、仕事の責任の所在さえもあやふやになってしまう可能性があると思います。

まずは、社長自身が会社を代表して、率先して自社の商品・サービスをお客様に多いに売り込む。そして会社の営業の方々がそれを細やかにフォローする、という流れがよいと思っています。

なので、弊社にとって、営業を代行する方が入る隙は、全くないと考えています。

9.21.2014

アートとデザインの違いは?

ものづくりをしていると必ず一度は出てくる「アートとデザインの違いは?」という問いがあります。
お互い全く違うものなのに、友達のようにとても近い存在なので、よく比較されがちです。ぼくは、アートは絵で、デザインは鉛筆だと思っています。アートは、その人がその人の独自の視点で描いたもの、作ったもの。デザインは、表現するときや生活で使うものだと思っています。

よく「アートは商業目的でなく、デザインは商業目的だ。」という意見も聞くのですが、それは違うと思います。アメリカのSOHO地区ではアートは完全に商業化されています。世界のアート市場は、骨董品のように、歴史や社会的背景、作者の哲学などを踏まえ、高度に鑑定をされた上で、オークション形式などを利用し流通されています。

アートは「他にはない独自の視点」を見せてくれるもの。だから「アートはよく分からないなあ。」と思う方もいると思います。でもある意味、それでアートは成功だとも思います。なぜなら作った人は、見る人が持っていない視点で、独自の視点で表現しているからです。

デザインは「見た目と機能」だと思います。鉛筆は書けないと鉛筆になりませんし、手に持ちやすい太さ7.5~11mmくらいの棒状になってなければ使いにくいです。

スガイワールドのコンセプトに、ハッピーデザインギフトと唱っていますが、実は、スガイワールドの商品は、アートとデザインをミックスさせたものだと思っています。

「他にはない独自な視点」を「機能的なデザイン」と合体させたものです。

スガイワールドの商品は「他にはない独自の視点」で、ものづくりがスタートしています。独自の視点と言っても、もうすでに多くの人が認識しているようなモチーフを、まだ誰も変換していないものに変えています。例えば付け髭を付箋にしたり、眼鏡を虹色が見える眼鏡に変えてみたり、しおりを変装できるしおりにしてみたり。

洗練された機能のみのデザインは、シンプルで美しいと思いますし、生粋のプロダクトデザイナーからは、「キミの考えるモノは邪道だ」と言われるかもしれません。

でも、アートの要素を取り入れたスガイワールドの商品は、皆さんの普段の生活の中で「他にはない独自の視点」を喚起し、楽しんで頂けるのではないか、と思い、日々製品開発に取り組んでいます。

9.06.2014

展示会について

商いにとって展示会は、なくてはならないものだと思います。自分の商材をより効果的に展示会に出展することはとても大切だと思います。日本には業界ごとに様々な展示会があります。

○バイヤー向け合同見本市

雑貨業界ですと、
ギフトショー(2月・9月) EXTRA PREVIEW(2月) ててて見本市(2月、9月) FOR STOCKISTS EXHIBITION(2月・9月) 日本ホビーショー(4月) 場と間(5月・10月) interiorlifestyle(6月・11月) 雑貨 EXPO(7月)

アパレル業界ですと、
 JFW-IFF(1月) manicolle tokyo(2月) rooms(2月・9月) PLUG IN(3月・10月) WHITE(3月・11月)

文具業界ですと、エコール見本市(1月・9月) MDS商談会(2月・3月・7月・10月) ISOT(7月) ぶんぐ博(10月) 
などがあります。

おまけ
世界の代表的な展示会
NY NOW(ニューヨーク/USA)
Top Drawer(ロンドン/UK)
Maison et objet(パリ/フランス)
Paperworld - Messe Frankfurt(フランクフルト/ドイツ)
JETRO見本市レポート

自社の商品のどのような流通チャンネルの方に取り扱ってほしいか目標を決めることが大切だと思います。文具業界へ広めたいならISOT、雑貨業界へ広めたいならギフトショー、アパレル業界へ広めたいならroomsなど。
さらに展示会の中でも様々なテーマが設けられ、若手支援のコーナーなどもあります。
例えばギフトショー内のアクティブクリエイターズ、interiorlifestyleではNEXT、JFW-IFFではクリエーターズビレッジ、roomsではイエローブースなどです。

○ブースの作り方のポイント
・10m先から自社ブースを見つけることができるか
・3m先からどういったジャンルの商材を扱っているかが分かるか
・1m先から商材の大体の内容が分かるか
・説明員がだれか分かるか
・椅子とテーブルは通路から見えるか
・近づいて手に取って試したり持ち帰ったりできるか
など、見る距離によって考えられているかもポイントだと思います。
また、来場者を自社ブースにできるだけ長く滞在してもえらるようにする仕組みづくりも重要です。例えば、商品を実際に手に取ってもらい、商品の導入を予定している方には、その場でサンプルを選んでもらい渡す。椅子やテーブルを準備し、その場で具体的な商談をするなど。ブースに人が滞在していると、他の人がブースに入りやすくなり、より多くの人に興味を持ってもらうことができます。

○取引のための資料の準備
バイヤーの方がオーダーをしやすいように、取引条件やオーダーシートなどを準備しておくことも大切だと思います。

○商品の販促物
商品を陳列するためのディスプレイボードや什器、POPを各お店へ提供することも、商品をお店に採用して頂くための重要な要素だと思います。

その他、各商品にきちんとバーコードを記載しているか、商品ごとにメーカーの商品コードを決めているか、などもバイヤーの方が気にする大切なポイントです。

展示会に出展していると、小売店の方だけではなく、卸問屋さんに声をかけて頂くこともあると思います。もしまだ商品を手作りで制作していて商品の原価率が高いのであれば、無理に卸問屋さんを通して商品を流通してもらわなくてもよいかと思います。商材を工場にお願いして大量に作ることができるようになったのならば、そのときは、卸問屋さんに商品の流通をお願いしてもよいと思います。