12.12.2014

フォントの選び方

フォントの選び方については、皆さん色々な基準があると思いますが、ぼくは対象に合わせてフォントを選ぶように意識しています。

例えば、その商品がこども向けの場合は、手書き風や丸文字の可愛らしいフォント。カッチリ男性向けの商品には、太めゴシック。中性的な商品であれば、ゴシックの角を丸くしたフォント、セリフとサンセリフの中間の文字の太さに強弱のあるフォントなどです。
下記はフォントを選ぶ上での独自の基準表です。



最近人気のこども向けのフォントは、七種泰史さん作成の「きりぎりす(PDF)」だと思います。紙を切り抜いた文字のように可愛らしく、とても親しみやすい素晴らしいフォントだと思います。



その他にも七種泰史さんのフォントには、魅力的なフォントがたくさんあり、そのフォントを使うだけで本の装丁などが立派に見えてしまう力があると思います。→七種泰史さんのフォント

最近人気のカッチリ男性向けのフォントだと、DINフォントだと思います。DINフォントは、ドイツの工業規格フォントで、主にドイツの看板などに使われているようです。ユニクロのフォントもこのフォントを参考にしているように感じます。



ゴシック系でも角をちょっと丸くするだけで、優しいイメージに変わります。ちょっと分かりずらいですが、HONDAのNシリーズのロゴは、角がちょっとだけ丸くなっています。角をちょっとだけ丸くするだけで、ゴシックの鋭い印象が和らぎます。


最後にアートディレクター佐野研二郎さんの言葉を紹介したいと思います。
「タイポを組むときはまず、伝えたいことを“どういう口調で”伝えたいかを考えると分かりやすいよ。楽しく元気に言うときは太めのゴシック。やさしくささやくときは明朝体を使って文字間を少し開ける(パラケッシュ)。タイポってのは口調なんだよ。そう考えるとフォントも選びやすくなるでしょ。」(出典:佐野研二郎のWORKSHOP より抜粋)

その他参考として
フォントの基本的な選び方
伝わるデザイン(書体の選び方)
デザインの小ワザ
見やすいプレゼン資料の作り方