1.21.2014

起業家にとっての失敗とは

現代において起業家とは、将来マイホームを買うことと同じように、今では一般的な、一つの夢になっているそうです。

先日、元会社の後輩の方と食事をしました。そのとき、彼からこんな話を聞きました。
彼が、とある展示会で、とある会社のブースを眺めていると、その会社の社長が声をかけてきてくれたそうです。色々と話しているうちに、その社長と食事の約束を取り付け、後日、本当に食事に行ったそうです。その付き合いは、今でもずっと続いており、その会社の忘年会まで参加したそうです。

ぼくは、仕事とは、2回、3回と人と会う機会を増やし、少しでも人と交流を深めることが大切だと最近気が付きました。彼は、そのようなことを自然にやってのけ、ちょっとした出会いやチャンスも逃さない彼の前のめりな姿勢に感服しました。彼には夢があり、それに向かって実直に努力し、少しでも夢に近づけるように日々がんばっています。純粋に、出会った人を尊敬し、あらゆる人から少しでも学び取ろう、つながろうと努力しています。

起業家にとっての失敗とは、挑戦しないことであり、会社が倒産寸前になったり、倒産してしまったりすることは、一つの通過点にしかすぎないそうです。世の中は、「あの会社を倒産させた社長」というレッテルを貼り、バカにし、邪揄するかもしれません。しかし、アメリカのシリコンバレーでは、会社を倒産させてしまったことでさえ、次に活かせるのであれば、一つの勲章として考えられているそうです。大いに挑戦した証明なのだそうです。

起業家と起業家精神を持たない人の価値観は対局です。大企業でさえ経営が安定することはありません。成長か衰退のどちらかです。起業家や企業にとって、挑戦しないことは失敗であり、安定よりも、変化や成長を、少しでも前に前進することを強く望みます。自分と性格が真逆であったり、性格が会わない人との出会いや取組みは、視野を広げ、ビジネスに成功をもたらすとさえ考えています。周りがリスクと考えることをリスクと考えないのです。起業家や企業にとっては、何もしないことが一番のリスクなのです。起業家とは自家発電する人。

後輩の彼の前のめりな経験談を聞き、「自分に必死さは足りなくないか、努力が足りなくはないか、考えが甘くはないか、人のためになることを考えているか」という起業家に必要な思いを改めて考えさせられました。

1.08.2014

ひげ付箋が初めて店頭に並んだあの日のこと

2011年。ひげ付箋が初めて店頭に並んだあの日のことは、今でも鮮明に覚えています。

ある日、ひげ付箋を卸して頂けるという会社の方から「ひげ付箋が東急ハンズ決まったよ!」と一本の電話がありました。「ほんとうですか?!ありがとうございます!とてもうれしいです!」とお伝えしました。妻と「すごいね!うれしいね!」と言い合いながら、その日は、たくさんの数の出荷準備をしました。

後日、渋谷にある東急ハンズさんの付箋売り場に恐る恐る半信半疑で行ってみました。東急ハンズさんは、大学生時代から社会人生活にいたるまで、ずっとお世話になっていて、大好きなお店の一つです。そこにいるじゃないですか!ひげ付箋たちが!FuとFoが!(実は、ひげ付箋のブルーは、口がにんまりしているのでFu、イエローは口がFoになってるので、Foと名前を付けています。)たくさんのかわいい付箋たちに囲まれて、いい表情しているじゃないですか!あまりの感動にその場で5分放心状態でした。自分が0から考え、投資し、企画、デザイン、製造、卸のすべてを一人で統括した初めての製品がそこにいるのです。

するとそこに、とある2人のカップルがやってきました。彼女が膨大な付箋の中から、ひげ付箋を見つけ、手に取ったのです。彼に「ね、これリンゴに貼るんだって、かわいいね!」と言うと、彼氏は「あ、ひげの付箋ね」と素っ気ない感じの返事。「くそー、今までにない、ひげのカタチをしたかわいい付箋なんだぞ!いろんなものに貼ると愉快なんだぞ!」と心の中で叫びながら、それでも彼女がうれしそうにひげ付箋を手に取り「かわいいね!」と言ってくれたときの記憶は今でも鮮明に覚えています。
(※東急ハンズ渋谷店ではひげ付箋は現在取り扱われていません)

ぼくは、就職活動時代、何百社と書類選考に落ち、何十社と面接試験に落ちた経験があります。そのときは、「自分は本当に社会に不必要な人間なんだなあ」と思いました。でも今は、たくさんの素晴らしい会社様にスガイワールドの製品をご採用頂いています。スガイワールドの製品は、ぼくの分身みたいなものですから、お店に商品としての採用が決まると、まるで自分がその会社様の採用試験に合格したかのように感じます。就職祝いをしたいくらいうれしい気持ちでいっぱいになります。

そしてその商品がお客様のお手元に届き、ツイッターやFacebookで「友達にプレゼントした!」「友達にもらった!かわいい!」「かわいいから買った!」「今度お店で見つけたらほしい!」などのメッセージを発見すると本当にうれしいですし、感謝の気持ちでいっぱいになります。大変有難いことに最近は「愛用してます!」と言って下さる方も増えてきました。

スガイワールドの製品は、「少しでも社会に貢献したい!みんなが明るくハッピーになってほしい!」という願いを込めたぼくの分身です。

これからも少しでもみなさんに楽しんで頂けるように、喜んで頂けるように、精一杯、愉快な製品を発信していきたいと思っています。