12.28.2016

有意義な情報を得る方法は

最近、テレビのニュースが日本全体を不幸にしているのではないかと強く感じています。

ハーバード大学で教鞭をとるショーン・エイカーさんは、本の中で「ネガティブなことばかりに注目していると、悲惨な状況が現実で、人生はネガティブなものだと思い込ませてしまい、何か問題があったときに、正しい判断ができなくなる(『幸福優位性7つの法則』P19〜)」と言っていました。「ネガティブなことに対してポジティブなことはその6倍あることが理想(『幸福優位性7つの法則』 P87)」なんだそうです。

ひとたびテレビのニュースをつければ、“死亡”、“注意”、“問題”、“逮捕”、“事故”、などネガティブな言葉のオンパレードです。その衝撃的なニュースに対して、その6倍のポジティブなニュースが理想だとしても、現実にはそうはなっていません。

「人は本能的にネガティブなことに強く注目するので、テレビは視聴率を上げるために、いつもネガティブなニュースを流している」と誰かが言っていましたが、あながち間違いではなさそうです。テレビは、視聴率のためにネガティブなニュースをたくさん流し、日本全体を不幸にしていると考えるとテレビの未来は厳しいかもしれません。

そもそもこの日本は他国に比べれば、全くもって問題の少ない国だと思います。大きな問題がないので、他国の問題をまるで日本の問題のように連日ニュースを流してるバカバカしいときもあります。他国の大統領のスキャンダルがそこまで重要だとは全く思いません。世界に目を向けることと他国の大統領のスキャンダルに注目することは全く別の話だと思います。

ぼくのオススメは、テレビのニュースは見ないことです。もう賢い人は気づいていますが、テレビのニュースは、人をネガティブにし、不幸にし、正しい判断を鈍らせます。

ぼくは子どもの頃から、当たり前のようにテレビのニュースを見てきましたが、知らず知らずにそのことがぼくを根っからのネガティブ思考にしてしまったようです。(そのことが分かってからは、できるだけ前向きな思考になるように心がけています。)

もし皆さんに子どもがいるのなら、絶対にその子にはテレビのニュースを見せてほしくないと思います。ネガティブなニュースは、とても強い力を持っていて、自分がテレビのニュースを見ていなくても、ネットのニュースやSNSや知人から情報が入ってきます。それで十分だと思います。

ネガティブなニュースより、皆さんにとって本当に有意義な情報を得てほしいと思います。皆さんは、自分にとって有意義な情報を得る方法について考えたことがありますか?「費やしている時間」と「意義のある時間」は比例していますか?

ぼくが、有意義な情報を得ることができた方法は、“素晴らしい人との出会い”や“素晴らしい本との出会い”です。

でも実際に自分が情報を得るために費やしている時間が長いのは、一番にネット、二番目にTVでした。これではいけません。

色々な方が「ネットやTVなどの不必要な情報を減らすように努力するだけで、とても有意義な時間が過ごせる。」と言っていました。

有意義な時間を過ごすということはつまり、有意義な人生を送ることです。
自分にとって有意義な時間を過ごすことによって、とても豊かな人生を歩むことができると思います。その人が幸せかどうかは、豊かな人間関係を築けているかどうかで決まるそうです。(『幸福優位性7つの法則』 P280〜)

皆さんも「それ」に費やしている時間は、本当に自分にとって有意義な時間なのか、有意義なことをもたらしているのか、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

参考文献:
幸福優位性7つの法則』ショーン・エイカー